石橋杏奈論
今後ブレイクすると思う女優の1人。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%A9%8B%E6%9D%8F%E5%A5%88
若手の俳優って地で演技する人が多いんですよ、菅田将暉とか間宮祥太朗とか。
だけど彼女は違って圧倒的に技術派で、
いわゆる脇役で映えるタイプですごく上手い。
同年代の女優で1番上手いんじゃないかな。
彼女の演技には彼女自身の感情がびっくりするくらい反映されてないんですよ、
かといって役の感情が反映されてる訳でもなく。
こういう演技って舞台出身で、遅咲きで、
息が長いベテラン俳優の演技なんですよ。
抜群の安定感を持った。
だから技術で補えているんですけど、
彼女場合は素人の私にも魂が躍動していないと
伝わってきてしまう。
これが素晴らしいポテンシャルと実力を持ち合わせているのにブレイクしきらない要因だと思う。
観てても「あ、上手いな」としか思わないんですよ。こう、心が動かないというか。
だけど、面白いことに彼女がバラエティ番組に
出演している時も演技で受けた印象と全く変わらないんですよ。
星新一のボッコちゃんに収録されている
「雄大な計画」という短編小説があって。
要約すると
会社Aに入社した主人公に最近勢いがいい
ライバル会社Bにスパイとして送り込まれるんですよ。
それでその会社の秘密を知るために努力して
どんどん昇進して会社を大きくして最終的にBの社長になってしまう。
秘密を報告したらいい席を空けておくとA言われたけれど、今の方が地位がいいと判断して断る という話。
きっとこの主人公は普通にBに入社しているとここまで出世していないと思うんですよ。
この話を読んだ時に彼女の顔が浮かびました。
感情を込めて生きてないみたいに。
まるで違う世界があることを知ってるみたいに。
彼女が熱を持った時"石橋杏奈"は覚醒する。